図1 日本サムスン製のデジタル・サイネージ・システム「Samsung UD(ultra high definition display)」。46型液晶ディスプレイを9枚使用した例。
図1 日本サムスン製のデジタル・サイネージ・システム「Samsung UD(ultra high definition display)」。46型液晶ディスプレイを9枚使用した例。
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図2 階段状に配置することも可能
図2 階段状に配置することも可能
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図3 額縁幅が上側と左側が4.3mm,下側と右側が2.4mm
図3 額縁幅が上側と左側が4.3mm,下側と右側が2.4mm
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図4 ,「Samsung UDソフトウエア」の画面
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 日商エレクトロニクスと日本サムスンは2009年7月2日,デジタル・サイネージ関連製品の国内代理店販売契約を締結した。今後,日商エレクトロニクスのグループ会社であるエヌジーシーが,日本サムスン製のデジタル・サイネージ向けシステムを提供するほか,技術サポートを担当する。第1弾製品として,46型液晶ディスプレイを使った日本サムスン製のデジタル・サイネージ・システム「Samsung UD(ultra high definition display)」を7月2日から発売する。

 発表したデジタル・サイネージ・システムは,CPUを組み込んだ46型の液晶ディスプレイ「460UTn-UD」と専用スタンド「MID462」で構成する。液晶ディスプレイは最大250台まで連結できる(縦方向には最大4台まで連結可能)。価格はオープンだが,市場想定価格は「液晶ディスプレイ1台で85万円前後,9台用いたシステムで850万円程度」(エヌジーシー)を見込む。

 液晶ディスプレイは,額縁幅が上側と左側が4.3mm,下側と右側が2.4mmと狭い。日本サムスンの従来品では額縁幅は「20~30mm程度だった」(同社)という。強額縁を実現した技術に関しては,「回答できない」(同社)とした。画素数が1366×768。輝度は700cd/m2で,コントラスト比は3000対1。視野角は上下左右ともに178度。外形寸法は1025.7mm×579.8mm×130mm,重さは約29.4kgである。消費電力は最大330W。

 搭載するプロセサは,動作周波数が1.8GHzである米Advanced Micro Devices, Inc.(AMD)の「Athlon 64x2 3400+」。OSは,米Microsoft Corp.の「Windows XP」である。コンテンツの編集用ソフトウエアとして,「Samsung UDソフトウエア」と「MagicInfo Pro」を提供する。Samsung UDソフトウエアを用いると,制御用パソコンから複数の入力信号データをディスプレイ上で自由に配置,回転,移動できる。MagicInfo Proでが,表示コンテンツの作成やスケジュール管理が可能とする。